北京の街角で追った、中国人がマスクを着け続ける衝撃の理由とは

北京の街角で追った、中国人がマスクを着け続ける衝撃の理由とは

北京の街角で追った、中国人がマスクを着け続ける衝撃の理由とはに関する話題のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

中国における防護意識の原点を語るうえで、呼吸器を脅かしてきた大気汚染の歴史を避けて通ることはできない。かつて中国全土を震撼させた柴静氏による社会問題ドキュメンタリー『同穹頂之下(Under the Dome)』の公開から年月が経ち、都市部の大気環境は劇的に改善された。だが、人々の肺胞に刻まれた危機感まで消え去ったわけではない。

世界保健機関(WHO)が警告を発し続けてきたPM2.5(微小粒子状物質)や黄砂の飛来期になると、街の空気感は一変する。薬局の店頭で平積みされるのは、一般的なサージカルマスクではなく、強固な密閉性を誇るKN95マスクだ。粉塵を95%以上遮断するこの規格は、過酷なスモッグの時代を生き抜く中で市民が選び取った「生存の知恵」にほかならない。

「青空が広がっていても、空気質指数(AQI)のアプリが警告を示せば迷わずKN95を装着します」。北京在住の主婦、王さん(48)は話す。彼女にとってマスクは感染対策である以上に、環境汚染物質から気管支を守るための恒久的な精密フィルターなのだ。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。