彼女の活動の軸となっているのが、自ら主宰する集い「ミシュカの森」だ。悲しみを「乗り越える」べき課題として捉えるのではなく、深い傷を抱えたまま生きていくための「グリーフケア」の実践として立ち上げられた。そこでは、絵本や文章を通じた表現活動が取り入れられ、静かに思いを分かち合う時間が流れている。
この試みは単なる当事者同士の慰め合いではない。深く傷ついた人間の精神的な回復プロセスに正面から向き合うものであり、報道・ジャーナリズム業界に対しても「事件の裏にある生身の人間の苦悩をどう報道すべきか」という重い課題を突きつけた。悲しみのを排除するのではなく抱きしめる姿勢は、多くの市民に深い感銘を与え続けている。