スマートフォンの進化は目覚ましい。折りたたみスマホの普及や、カメラ機能の高度化に伴う本体重量の増加は、私たちの生活を豊かにした一方で、手への負担を倍増させている。200グラムを超える超重量級デバイスを片手で支え、親指だけで画面の端から端まで操作する。この何気ない動作が、親指の第一関節(DIP関節)にどれほどのストレスを与えているか、想像したことがあるだろうか。
特に、親指を大きく外側に広げたり、画面上部へ伸ばしたりする動きは、関節を不自然な角度に固定してしまう。これが毎日数時間、何年も繰り返されることで、関節周囲の組織が慢性的な炎症を起こすのだ。