寄生された直後は、一般的な虫刺されのような小さな赤い丘疹(しこり)ができる程度で、強い異変は感じられません。しかし、幼虫が成長するにつれて患部は「フルンクル様(おできのような形態)」に腫れ上がり、中央に幼虫が呼吸するための小さな呼吸孔(小孔)が形成されます。
寄生から数週間が経過すると、幼虫は体長約2センチメートル以上にまで肥大化します。この段階になると、患部から以下のような特徴的な症状が現れます。
- 激しい刺痛・拍動痛:幼虫が皮膚組織内で回転運動をしたり、棘を立てて動くたびに、針で刺されたような鋭い激痛が走ります。
- 蠢動感(モゾモゾ動く感覚):患部の皮下で何かが蠢いている感覚をリアルタイムに自覚し、患者に強い精神的ストレスを与えます。
- 漿液・膿の持続的な排出:呼吸孔から幼虫の分泌物や組織液、血液が混ざった液体が絶えず滲み出します。
中南米の熱帯地域では日常的な寄生虫被害ですが、放置すると呼吸孔から細菌が侵入し、重篤な蜂窩織炎(ほうかしきえん)や二次感染症を引き起こす危険性があります。また、寄生部位が眼球周辺や頭皮、陰部などのデリケートな部位に及んだ場合、組織破壊による深刻な後遺症を残すケースも存在します。