ネット上やSNSでは手軽な疲労対策が数多く発信されていますが、中にはかえって心身の摩耗を加速させる危険な誤解が紛れ込んでいます。
誤解1:高濃度カフェインや栄養ドリンクで「乗り切る」
エナジードリンクに含まれるカフェインは、疲労を回復させる成分ではありません。アデノシンという疲労物質が脳内の受容体に結合するのを邪魔することで、脳に「疲れていない」と嘘のシグナルを送るマスキング作用に過ぎません。体内の酸化ストレスや筋肉の損傷はそのまま放置されるため、効果が切れた後により深刻な疲労困憊へと転落します。
誤解2:平日の睡眠不足を休日に「半日寝て」取り戻す
平日に削った睡眠時間を補うため、休日に昼過ぎまで眠り続ける「寝だめ」も逆効果です。体内時計が乱れて「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)」を引き起こし、月曜日の朝に更なる強烈なだるさを生み出します。起床時間のズレは最大でも平日プラス2時間以内に留めるのが生理学的な鉄則です。