漂流郵便局の現在と手紙の出し方|届かぬ想いが集う粟島の奇跡

漂流郵便局の現在と手紙の出し方|届かぬ想いが集う粟島の奇跡

今注目を集めている 漂流郵便局の現在と手紙の出し方|届かぬ想いが集う粟島の奇跡について、多角的な視点を整理して公開しています。

香川県三豊市詫間町の沖合に位置する粟島。かつて北前船の寄港地や日本最初の海員養成学校で栄えたこの島にある旧粟島郵便局舎が、2013年の「瀬戸内国際芸術祭」においてアーティストの久保田沙耶氏の手によって空間芸術作品「漂流郵便局」へと生まれ変わりました。

当時の郵便局長を務めていた中田勝久氏がそのまま漂流郵便局の局長に着任し、芸術祭会期終了後も多くの反響を受けて常設運用が継続されています。作品のコンセプトは「いつか・どこかの・誰か宛の手紙を預かる郵便局」。日常の郵便制度では扱えない「宛先不明」の想いを受け止め、海を漂流するように保管し続けるという極めて詩的かつ実践的な試みです。

当初は約1ヶ月の芸術祭会期のみで終了する予定でしたが、会期中に届いた手紙の重みと切実さに触れた関係者が存続を決断。開設から年月が経過した現在でも、日本国内のみならず海外からも毎日のようにハガキが届き続けています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。