1986年の創刊以来、『ピチレモン』の表紙はその時代の「少女たちの憧れ」をダイレクトに反映してきました。特に1990年代後半から2000年代初頭にかけては、新人タレントやジュニアアイドルの登竜門としての地位を確立していきます。加藤あい、吹石一恵、栗山千明といった錚々たる顔ぶれが表紙を飾り、同世代の読者に強烈なインパクトを与えました。
なかでも大きな転機となったのが、2000年の第5回「東宝シンデレラ」グランプリ受賞直後から登場した長澤まさみです。透明感あふれる笑顔で表紙を飾った姿は、当時の誌面でも異彩を放っていました。ピチレモンオーディション出身者を中心に、原石を発見して育てる育成型メディアとしてのカラーが明確になった時期でもあります。
この時代の手書き風キャッチコピーや、カラフルでポップなレイアウトは、単なるファッション情報にとどまらず、読者にとっての「身近な憧れ」を巧みに具現化していました。