中学から高校へと進学する時期、コミュニケーションの舞台は一気に手のひらの中へと移った。パケ放題の契約を親におねだりし、夜な夜なガラケーのボタンを連打した経験を持つ人も多いはずだ。
自己表現の象徴だったのが『前略プロフィール』だ。「リアル」と呼ばれる短文投稿機能で日々のつぶやきを刻み、フォントや背景色を細かくカスタマイズしたプロフページを作成する。そこに友人の「BBS」への書き込みが並ぶことで、独自のデジタルコミュニティが形成されていた。さらに、モバイルSNSの草分けであるGREEでのアバター着せ替えや、メールを華やかに飾るデコメのやり取りは、現代のSNS文化の明確な原形となっている。