1990年代半ば、TOKIOのメインボーカルとして彗星のごとく表舞台に現れた10代後半の長瀬智也は、当時のアイドル像を根底から覆す存在だった。180センチを超える恵まれた高身長と、シャープな目元、どこかアンニュイでありながら野性味を帯びたビジュアルは、登場と同時に日本中に強烈なインパクトを与えた。
肩まで伸びたロングヘアをなびかせ、ステージ上でワイルドにマイクを握る姿は、従来の「可愛い」「爽やか」といったアイドルのステレオタイプとは一線を画していた。王道のポップスからハードなロックナンバーまでをソウルフルに歌い上げるボーカルパフォーマンスは、彼が単なるルックスだけの存在ではなく、表現者としての確かなポテンシャルを備えていることを証明していた。