平成のドン竹下登の光と影!消費税導入とリクルート事件の深層

平成のドン竹下登の光と影!消費税導入とリクルート事件の深層

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しかし、栄光の時間は長く続かなかった。政権を直撃したのが、未公開株を巡る戦後最大の汚職劇「リクルート事件」である。政官財を巻き込んだスキャンダルは自民党を激震させ、竹下本人や側近の関与が次々と明るみに出た。

世論の怒りは頂点に達し、竹下内閣の支持率は一桁台まで暴落する。1989年春、予算案の成立と引き換えに竹下は退陣を表明。その直後、長年金庫番を務めた最側近の青木伊平秘書が自ら命を絶つという悲劇が永田町を震撼させた。権力の絶頂から奈落へと突き落とされた瞬間だった。

この事件を契機に、小沢一郎ら若手実力者を中心とする政治改革論議が加速していく。竹下派の分裂、そして55年体制の崩壊へと連なる激動の日本近現代政治史は、リクルート事件という巨大な断層から噴き出したマグマによって形作られたのである。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。