平手友梨奈の表現の歴史は、日本の女性アイドルにおける「見せ方」の常識を覆し続けた軌跡でもあります。
欅坂46時代の『サイレントマジョリティー』や『不協和音』『黒い羊』では、肌の露出を極力抑えたシンメトリーな制服やダークトーンの衣装を着用。身体性そのものよりも「身体の動きを通じた感情の爆発」を観客に提示しました。彼女にとって衣装とは、性的魅力を誇示するためのツールではなく、楽曲の物語を具現化するための劇中衣装(コスチューム)でした。
ソロ転向後もその美意識は揺らいでいません。ドラマ『六本木クラス』で演じた麻宮葵役では、レザーライダースやバイカラーのヘアスタイルなどエッジの効いたファッションを披露し、Z世代を中心に爆発的なフォロワーを生み出しました。さらに、HYBE傘下のNAECOを経て、2026年秋にAdoらが所属するCloud Nineへの事務所移籍を発表。2026年現在に至るまで、音楽とビジュアルアートが融合した高次元のクリエイティブを連発しています。