『ポカホンタス』差別批判の真相|実話改変とディズニープラス警告の理由

『ポカホンタス』差別批判の真相|実話改変とディズニープラス警告の理由

『ポカホンタス』差別批判の真相|実話改変とディズニープラス警告の理由にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

映画で描かれた大人の女性とイギリス人探検家のロマンスは、史実とは根本からかけ離れています。ポカホンタスの本名はマトアカ(Matoaka)、あるいはアモヌーテと呼ばれ、実在の彼女は1607年にジョン・スミスら入植者がバージニアに上陸した当時、わずか10歳前後の幼い少女でした。

当時27歳だったジョン・スミスとの間に恋愛関係などは存在せず、有名な「ポカホンタスが処刑されそうになったスミスを身を挺して救った」という美談も、スミスが後年に誇張・創作した可能性が高いと歴史研究者によって結論付けられています。部族の通過儀礼的な儀式を誤解したか、自らの武勇伝として捏造したという見解が有力です。

実際のマトアカの人生は過酷を極めました。10代半ばでイギリス軍に誘拐・拘束され、キリスト教への改宗を強いられて「レベッカ」と改名。その後、タバコ農園主のジョン・ロルフと結婚させられ、植民地化を正当化するための「文明化された野蛮人」の広告塔としてイギリス本土へ連行されました。そして帰国の途上で病に倒れ、わずか20歳から21歳の若さで命を落としたのです。この悲劇的な歴史をハリウッド的なハッピーエンドの素材へと矮小化した事実こそが、批判の根底にあります。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

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