築100年を超える古民家をリノベーションしたコワーキングスペースやシェアオフィスが、町内に点在している。高速光回線が完備されたこれらの施設には、東京や大阪に本社を置く企業のフルリモート社員やフリーランスのITエンジニアが連日集う。
移住者に対する住宅支援策や起業伴走型の助成金制度が充実していることも、若年層を引きつける強力なインセンティブだ。移住者のひとりであるウェブデザイナーは「都市部の喧騒から離れ、集中して作業ができる。仕事の後に温泉に浸かれる環境は最高だ」と笑顔を見せる。
単なる移住にとどまらず、地元住民と移住者が協働するプロジェクトが次々と立ち上がっている。伝統的な手仕事と現代デザインを掛け合わせたプロダクト開発など、新しいビジネスの芽がそこかしこで花開いている。