猫を追い払うはずの音が、隣人関係を破綻させる引き金になる事例が後を絶たない。超音波と銘打たれていても、多くの製品が発する15〜20kHz前後の音域は、子供や若年層の人間の可聴域と重なっている。いわゆるモスキート音として若年層の耳に刺さり、頭痛や不眠を訴える被害が全国の自治体へ寄せられている。
日本音響学会の知見でも示されている通り、高周波音の聞こえ方には年齢や個人によって極めて大きな格差が存在する。中高年の設置者本人には一切聞こえないため、隣家の子供部屋や通学路へ向けてセンサーを大音量で放射し続ける事態が起きやすい。トラブルを避けるためには、隣家の敷地境界や公道へセンサー面を向けず、自宅の壁面側に向けて設置する「内向きレイアウト」が必須のマナーとなる。