文春砲が着弾した瞬間、情報が可視化されるSNSやネット掲示板は阿鼻叫喚の様相を呈します。特にX(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメント欄、5ちゃんねるの実況スレッドでは、球団の垣根を越えた感情的な議論が巻き起こってきました。
球界不祥事に対するファンの反応は、大きく3つの層に分裂します。第1は「厳しい社会的制裁を求めるコンプライアンス重視派」であり、子どもへの悪影響やスポンサー離れを危惧して永久追放や契約解除を叫びます。第2は「私生活とプレーは別物と捉えるパフォーマンス至上派」であり、「グラウンドで結果を出せば禊(みそぎ)は済む」と擁護に回ります。そして第3が、チームを心から愛するがゆえに裏切られた苦しみを抱える「当事者球団のコアファン」です。
実際にスタジアムの現場で起きた現象は、ファンの生々しい葛藤を映し出していました。西武から福岡ソフトバンクホークスへ国内FA権を行使して移籍した山川穂高選手がベルーナドームに登場した際、スタンドからは球場全体が地鳴りのように揺れるほどの凄まじい大ブーイングが浴びせられました。テレビ中継の音声からもはっきりと聞き取れるその異様な空気感は、形式的な記者会見や不起訴処分だけではファンの感情的な納得感が決して得られないことを雄弁に物語っています。