日本のパスポートは世界最強の信頼度を誇ります。その裏で、セキュリティ対策は日々進化してきました。外務省が2026年2月以降の発行分から採用したデザイン変更により、従来の「所持人記入欄(住所記入欄)」は廃止されました。これは、ICチップの導入に伴う国際標準(ICAO規格)への準拠と、紛失時の個人情報流出を防ぐための措置です。
かつては当たり前のように住所を書き込んでいたスペースが消えたことで、パスポートの役割そのものが国内で揺らぎ始めています。海外では単なる渡航文書ですが、日本では長年、公的な本人確認書類として絶対的な効力を持っていました。その前提が崩れたのです。