勝負の世界には、奇跡と呼ばれる瞬間がある。子狼杯の歴史にも、ファンの語り草となっている伝説的な名勝負が幾つも刻まれている。
忘れられないのは第3回のグランドファイナルだ。圧倒的な強さで勝者側トーナメントを勝ち上がってきた本命選手に対し、敗者側から怒涛の連勝で駆け上がってきた challenger が挑んだ一戦。ミリ単位の体力残量、1フレームの判断ミスが明暗を分ける極限状態の中、土壇場での一発逆転劇が破裂した。画面越しに伝わる実況者の絶叫と、コメント欄の爆発的な盛り上がりは、今なお語り継がれている。
「勝ち目がないと言われた。それでも諦めなかったのは、この子狼杯という舞台が自分を本気にさせてくれたからだ。」(元優勝選手の手記より)