父に感謝を捧げるという思想の原点は、20世紀初頭のアメリカにさかのぼる。1909年、ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッド夫人が、男手ひとつで6人の子供たちを育て上げた亡き父への感謝を胸に、教会で感謝礼拝を提唱したことがすべての始まりだった。彼女は父の墓前に白いバラを供え、存命の父には赤いバラを贈ったという。
やがてこの風習が世界へと拡大する過程で、黄色という色彩が独自の意味を持つようになった。黄色は古くから、身を守る色や無事を祈るシンボルカラーとして親しまれてきた歴史がある。父親の力強さと深い愛情を表現する色彩として、黄色いバラは瞬く間にその地位を確立することとなった。