朝ドラのオーディションで最終候補に残りながら、惜しくもヒロインの座を逃した俳優たちの「その後」が今、業界内で大きな注目を集めている。実は、最終審査まで残った才能豊かな候補者たちは、制作スタッフの記憶に強く刻み込まれる。
数年後の別作品で重要な役に抜擢されたり、同作のライバル役として逆指名されたりするケースが後を絶たない。「落選」は終わりの合図ではなく、NHK制作陣との深い信頼関係を築くスターティングラインなのだ。この「敗者復活」の仕組みが、日本のドラマ界に層の厚い俳優陣を供給し続ける隠れた生態系となっている。