鳴戸親方の現在と指導方針|元琴欧洲が起こす角界改革の全貌

鳴戸親方の現在と指導方針|元琴欧洲が起こす角界改革の全貌

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鳴戸親方の経歴を振り返ると、その足跡はまさに挑戦の連続でした。ブルガリアのレスリング選手から2002年に佐渡ヶ嶽部屋へ入門。言葉も文化も異なる異国の地で猛稽古を重ね、わずか所要19場所という歴代上位のスピード記録で大関昇進を果たしました。日本相撲協会の公式記録によると、生涯戦歴は537勝337敗63休(幕内通算466勝322敗63休)。2008年5月場所ではヨーロッパ出身力士として歴史的な初優勝を飾っています。

2014年3月場所限りで惜しまれつつ現役を引退した後は、年寄・琴欧洲として後進の指導にあたり、2015年2月に15代「鳴戸」を襲名。そして2017年4月1日、佐渡ヶ嶽部屋から内弟子2人を連れて分家独立を果たし、東京都墨田区に新たな鳴戸部屋を創設しました。

大相撲鳴戸部屋の最新ニュースを追うと、2026年現在の鳴戸部屋は創設初期の手探り状態を脱し、関取を輩出する実力派部屋として確固たる地位を築いています。部屋の稽古場には最新のセンシング機器やトレーニング器具が導入され、親方自らが四股や鉄砲といった伝統的基本動作の力学的意味を論理的に解説する姿が日常となっています。単なる「元スター力士」の枠に留まらず、優れた指導者・経営者として角界での存在感を確固たるものにしています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。