ネット上のレビューサイトやSNS、観光コミュニティに寄せられた何千件もの口コミを分析すると、来館者のリアルな評価と、いくつかの留意点が鮮明に浮かび上がってきます。
称賛の声として最も目立つのは、「歴史が苦手な連れや子供も完全に引き込まれていた」という意見です。文字パネルの解説が延々と続く旧来型の資料館とは異なり、直感的な映像演出と音響効果によって、予備知識がゼロであっても「どちらが攻めていて、どこで裏切りが起きたのか」が明快に理解できる設計が高く評価されています。
一方で、手厳しい指摘や戸惑いの声も一部で見受けられます。その筆頭が「事前予約をしていないと待ち時間が長すぎる」という運営面への不満です。「ふらりとドライブの途中で寄ったら、次のシアター入場が2時間後と言われて断念した」といった体験談が散見されます。
また、歴史研究家やディープな戦国マニアの一部からは、「映像アトラクションとしての完成度は高いが、2階展示室の学術的な一次史料の絶対数は、専門博物館に比べるとやや控えめ」という声も上がっています。同館のコンセプトが「五感で合戦を追体験するゲートウェイ」に置かれている以上、徹底的な古文書読解を目的とする研究志向の層にとっては、やや大衆向けに感じられる側面があるのも事実です。