二人の歩みを語る上で、自伝的エッセイ『ホームレス中学生』の大ヒットは避けて通れない。田村裕が綴った極貧エピソードは社会現象となり、ベストセラーを記録。吉本興業にとっても異例の空前絶後のブームを巻き起こした。だが、その光の裏には激しい影も存在していた。
突如としてコンビ間に生じた露出格差と、メディアからの過剰な注目。当時の二人は、その急激な変化の渦中で葛藤を抱えていた。「あの時期があったからこそ、コンビのあり方を真剣に考え直すことができた」。後年、田村がそう振り返るように、爆発的なブームとその終息は、彼らにとって真のプロ意識を植え付ける試練となったのだ。