本事故を巡っては、インターネット上で一部の不確かな推測が独り歩きする場面も見受けられました。情報リテラシーの観点から、代表的な3つの誤解を正します。
第一に、「地下鉄工事や大型開発工事の掘削ミスではないか」という噂ですが、八潮市の現場直下に新たなトンネル工事や地下鉄計画は存在せず、完全に地下埋設インフラの単独劣化に起因するものです。
第二に、「トラックの過積載が主因」とする論調も誤りです。通常設計基準を満たす道路であれば、法定重量内のトラックが1台通過した程度で崩落することは物理的にあり得ません。過積載の有無に関わらず、すでに路盤が空洞化していたことが直接の破断原因です。
第三に、「舗装の見た目が新しければ安全」という思い込みです。路面の再舗装は数センチの表層を削ってアスファルトを敷き直すため、外見がどれほど平坦で美しくとも、地下数メートル下の空洞化を視覚的に検知することは不可能です。定期的な路面下空洞探査(地中レーダー)の実施頻度こそが安全を左右します。