強酸・強塩基の分類が完成すると、中和反応の化学反応式作成や、生成する塩(えん)の水溶液の性質判定が驚くほど簡単になります。
中和反応式を迷わず作るステップ
中和の本質は「H⁺ + OH⁻ → H₂O」の1対1反応です。以下の2ステップで機械的に式を組み立てられます。
- 酸のH⁺の総数と、塩基のOH⁻の総数が等しくなるように係数を調整する。
例:硫酸 H₂SO₄(2価)と 水酸化ナトリウム NaOH(1価)
→ H⁺が2個出るのに対し、NaOHからはOH⁻が1個しか出ないため、NaOHを2倍にする。 - 残った陽イオンと陰イオンを結合させて塩を作る。
→ H₂SO₄ + 2NaOH → Na₂SO₄ + 2H₂O
塩の液性(酸性・中性・塩基性)の瞬時判定法
中和によって生じた塩が水に溶けたときの液性は、「親となった酸と塩基の力関係」で瞬時に判別できます。
- 強酸 + 強塩基の塩(例:NaCl, KNO₃):強者同士で打ち消し合うため「中性」
- 強酸 + 弱塩基の塩(例:NH₄Cl, CuSO₄):強酸の性質が勝つため「酸性」
- 弱酸 + 強塩基の塩(例:CH₃COONa, Na₂CO₃):強塩基の性質が勝つため「塩基性」(弱酸の遊離・加水分解)