体操ニッポンの絶対的支柱である橋本大輝。その巨大な壁に対し、川上翔平は敬意を払いながらも、真っ向から挑みかかっている。二人が醸し出す空気感は、かつての内村航平と白井健三、あるいは加藤凌平らが築いた黄金期の緊張感を彷彿とさせる。互いの完璧な演技を目の当たりにし、さらなる高みへと引っ張り合う理想的なライバル関係だ。
日本体操協会にとっても、この二枚看板の確立は願ってもない展開と言える。橋本という絶対軸に加え、川上というもう一つの強烈な個性が台頭したことで、団体戦の総合力は飛躍的に向上した。個人総合での金メダル争いのみならず、チームニッポンが世界を圧倒するための強固なダブルエース体制が、いま名実ともに完成しつつある。