少子化が進行し、私立中高一貫校への人気が集中する現代において、「日本の公立中等教育」が果たすべき役割とは何か。秦野曽屋の試みは、その問いに対する一つの明快な回答を示している。多様な背景を持つ生徒を受け入れ、それぞれの適性に応じた進路切り拓きを支援するセーフティネットであり、成長の跳躍台なのだ。
地域の教育インフラとして、地域社会や大学との連携を深める取り組みは今後さらに加速する。単に高偏差値の大学へ生徒を送り出すことだけが教育のゴールではない。自立した市民として社会に羽ばたく力を養う教育の実践こそが、公立校としての存在価値を確固たるものにしている。