音羽の滝に関して、ネット上で散見されるいくつかの誤解についてもファクトチェックを行います。
第一の誤解は、「ペットボトルや水筒に汲んで大量に持ち帰るとご利益が増す」というものです。現場の滝壺近くでは、参拝者の飲用体験を目的としており、長時間の給水作業は後続の参拝者の迷惑となります。お持ち帰り用の霊水(金色水)は、寺院内の授与所にて祈祷済みの専用容器で頒布されている正規のものを求めるのが正しいルールです。
第二の誤解は、「飲む順番がある」という説です。「左から順番に口をつけなければならない」といったルールは一切存在しません。前述の通り、自らが祈念する一筋だけをピンポイントで汲むことが唯一にして最大の作法です。
音羽の滝が真のパワースポットと呼ばれる所以は、背後の音羽山から湧出する地下水が持つ純度と、観音信仰の祈りの歴史が結びついた場所にあります。物理的な「水」そのものを飲むこと以上に、1200年を超える祈りの空間で「自らの心身を清め直す」という行為そのものに霊的なエネルギーが宿っています。