日本のポップカルチャーの象徴的存在であるアイドルシーンにおいても、清水の視点は強い爪痕を残した。特にアイドルグループ「欅坂46」(現・櫻坂46)関連の仕事や、周辺のカルチャーグラフィックへのアプローチは注目に値する。
制服文化と集団美が強調されがちな日本の女性アイドルシーンに対し、清水が持ち込んだのは「個の尊厳」と「反逆の美学」だった。個々のメンバーが持つアンニュイな表情や、内面に秘めたエネルギーを力強いスタイリングで引き出す手法は、従来のアイドル衣装の概念を大きく塗り替えた。
カルチャー誌『NYLON JAPAN』や数々のファッション誌におけるグラフィック・スタイリング企画を通じ、彼はポップカルチャーとハイモード、アングラカルチャーをシームレスに結合させる役割を果たしたのである。