作中最大のどんでん返しとなったのが、エスタロッサの出自を巡る真実です。物語中盤まで魔神王の次男でありメリオダスの弟と信じられていたエスタロッサですが、その正体は女神族の最高戦力「四大天使マエル」でした。
三千年前、聖戦の戦力均衡が崩れかけた際、無欲のゴウセル(本体)は大禁呪を発動。マエル自身の記憶、魔神王や最高神を含む世界の全種族の認知を書き換え、「マエルという天使を殺した魔神族の第2王子エスタロッサ」という偽りの歴史を定着させました。
この大禁呪の理由は、メリオダスがエリザベスを愛して魔神族を裏切ったことで「魔神族2:女神族2」だった最高戦力のバランスが崩壊したため、女神族最強のマエルを魔神族側に組み込むことで聖戦を強制的に終結へと導くための冷徹な調停策でした。戒禁「慈愛」を身に宿していたことで自らの光の魔力が蝕まれ、精神が徐々に崩壊していった背景には、光と闇の相反する力が一人の肉体に同居していたという悲劇的な理由が存在したのです。