この一族の物語をさらに劇的なものにしたのが、2012年の安藤サクラと俳優・柄本佑の結婚である。下北沢の小劇場界から映画界の頂点まで君臨する怪優・柄本明と、名脇役として愛された角替和枝を両親に持つ柄本佑との婚姻は、日本映画界における「最大級の表現者同盟」の誕生を意味していた。
サクラと佑の夫婦は、互いに日本を代表する実力派として切磋琢磨を続けている。日本放送協会 (NHK) の大河ドラマや連続テレビ小説での主演・主要キャストの歴任はもちろん、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームが制作する話題作でも、二人はそれぞれ独自のポジションを確立している。柄本明の持つ泥臭くも圧倒的なリアリズムと、奥田瑛二・安藤和津から受け継いだ洗練されたパッションが融合し、次世代のカルチャーシーンを牽引している。