原作者・高橋留美子が『犬夜叉』で描き出したのは、人間と妖怪、善と悪、生と死が複雑に絡み合う重厚な群像劇だった。四魂の玉を巡る果てしない争い、犬夜叉とかごめ、そして桔梗が織りなす切ない因果の糸。その壮大な物語のクライマックスへ向かう第6期オープニングとして、『ANGELUS -アンジェラス-』はこれ以上ないほど完璧なシンクロを見せた。
歌詞の中に散りばめられた「永遠」や「痛み」へのまなざしは、半妖として生きる主人公の孤独や、時代を越えて出会った二人の絆と寸分の狂いもなく共鳴する。過酷な旅路の果てに何を見るのか。言葉の一つひとつが原作の持つ陰影を色濃く反映し、読者や視聴者の胸にある情景を鮮やかに呼び覚ます触媒となった。