群馬県桐生市に本社を置くサンフードジャパンが展開する「どんさん亭」は、単なる地方のファミリーレストランチェーンの枠組みを大きく超えています。北関東エリアには数多くの大手全国チェーンが進出していますが、その中にあっても「肉を食べるならステーキどんさん亭」「鮮魚と一杯楽しむなら海鮮どんさん亭」という確固たる住み分けを確立しています。
その最大の強みは、徹底した店内手仕込みとライブ感にあります。中央セントラルキッチンによる効率化を過度に追わず、熟成肉の塊を店内で手切りカットし、注文ごとに炭火や大型鉄板で焼き上げるオペレーションを維持。海鮮店舗では店内の大型生簀(いけす)から引き揚げた魚を職人がその場で捌くなど、五感を刺激する演出が随所に散りばめられています。
「家族のハレの日から普段使いの食事まで、ここに来れば間違いがない」という絶大な安心感が、親・子・孫の3世代にわたって受け継がれており、地域コミュニティに深く根差した食文化の一角を担っています。