脱炭素の掛け声とともに急成長を遂げた再生可能エネルギー産業だが、その内実は必ずしもクリーンな桃源郷ではない。太陽光パネルやEVバッテリーの製造に不可欠な希少金属の採掘現場では、新たな環境破壊と人権侵害が引き起こされているというパラドックスが浮き彫りになっている。
「環境に優しい」という耳触りの良いラベルを貼りながら、実態は旧態依然とした利権構造を温存する巨大企業のグリーンウォッシュ(環境配慮の偽装)。過激化する運動の矛先は今や、化石燃料企業だけでなく、再エネバブルに群がる金融資本やテック企業へと向けられ始めている。気候危機を解決するためのテクノロジーが、新たな搾取の温床になるという矛盾に対し、社会はまだ明確な回答を持ち合わせていない。