「荷物が多いなら駅や会場のコインロッカーに預ければいい」という安易な計画は、遠征先での致命傷になり得ます。特に主要ターミナル駅やドーム隣接駅のロッカーは、開場予定時間の3時間前には埋まるのが日常茶飯事です。近年導入が進むオンライン事前予約制ロッカーも、争奪戦の倍率が極めて高く、確実な確保は容易ではありません。
また、会場内に設置される臨時クローク(有料手荷物預かり)にも落とし穴が存在します。終演後は数千人が一斉に返却窓口へ殺到するため、荷物を受け取るまでに30分から1時間以上の長蛇の列に巻き込まれるケースが珍しくありません。遠征帰りの新幹線や夜行バスの発車時刻が迫っている場合、荷物を待つ時間だけで乗り遅れるリスクが生じます。
周囲への配慮を欠いた行動が引き起こすライブ会場の持ち込みマナー違反も見過ごせません。通路を塞ぐ大型キャリーケースの客席持ち込みは消防法上禁止されている会場が多く、注意を受けた末に預け先が見つからず入場を断られる事例も発生しています。クロークやロッカーに依存しきらない、最初からの「荷物のダウンサイジング」こそが最強の防衛策です。