「これだけの野菜を食べているのだから実質ヘルシーなのではないか」――そんな期待を抱くファンも少なくない。確かに、大量のキャベツやもやしからは食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素を摂取することができる。外食産業全体で健康志向が高まるなか、野菜を山盛りで提供するスタイルは独自のポジショニングを築いてきた。
しかし、飲食業界の栄養分析の視点から見れば、当然ながら注意も必要だ。茹で野菜の上から回しかけられるアブラ(背脂)や、どんぶりの底に潜む高塩分のスープが含ませるカロリーは無視できない。野菜を先に食べる「ベジファースト」の効果で血糖値の急上昇を抑えられる利点はあるものの、ヘルシーという言葉に甘えすぎるのは危険だ。むしろ、圧倒的なハイカロリーとビタミンの相乗効果を楽しむ、背徳的エネルギーチャージと割り切ることこそが正しい向き合い方と言える。