二郎のどんぶりを彩る緑と白のグラデーションには、長年受け継がれてきたこだわりが詰まっている。聖地と称されるラーメン二郎 三田本店において、創業者・山田拓美氏が確立したスタイルは、当時の学生たちにお腹いっぱい食べてほしいという温かな情熱から生まれたものだ。
盛り付けられる野菜の構成比率は、キャベツともやしでおおむね1対9から2対8程度と言われている。高価なキャベツの比率が高い店舗に巡り会えたときの歓喜は、ファンの間で密かな楽しみとなっている。もやしのシャキシャキとした食感がベースを作り、時折顔を出すキャベツの自然な甘みが、醤油のキレと背脂のコクを絶妙に中和する。この黄金比率こそが、重厚な一杯を最後まで飽きさせずに食べ進めさせる隠れた仕掛けなのだ。