七代目山口組が直面するのは、内部の権力闘争だけではない。国家権力によるかつてない包囲網が、彼らの資金源を干上がらせている。銀行口座の開設拒否、不動産取引の制限、スマホの契約すら困難な現状において、ヤクザという生き方自体が絶滅の危機に瀕している。
新たな組織図が示すもう一つの側面は、「表社会からの完全な隠蔽」だ。直系組長たちの名前を前面に出さず、フロント企業や「半グレ」と呼ばれる準暴力団組織を媒介とした間接統治へとシフトしている。新体制は、暴力による支配から、サイバー空間や高度なマネーロンダリングを駆使した「インビジブル(見えない)マフィア」への変貌を企てている。