かつては素朴な冬のおやつだった干し芋。それが今や、高級チョコレートやヴィーガンスイーツと並ぶ「ウェルネスフード」として世界的な脚光を浴びている。特にひたちなか市周辺で生産されるサツマイモは、糖度や食感を極限まで高めた品種改良が進み、1箱数千円の値がつくブランド品も珍しくない。
現地を訪れると、洗練されたカフェ風の直売所が目立つ。若い世代がこぞって買い求め、テラス席で干し芋ペーストをふんだんに使ったラテを味わう光景は、数年前には想像もつかなかった変化だ。伝統的な製法を守りつつも、見せ方と品質を徹底的に磨き上げた結果、茨城のサツマイモは「ヘルシーな贅沢品」としての地位を確立した。