特に混乱を極めているのが、昭和、平成、令和という3つの時代をまたいで生きる世代だ。昭和生まれの人々にとって、自分の年齢や過去の出来事を振り返る際、頭の中のタイムラインは3分割されている。
「昭和64年は平成元年で、平成31年は令和元年で……」と、脳内で何度も元号の切り替えを行うのは骨が折れる作業だ。行政手続きの書類で「昭和・平成・令和」のいずれかに丸をつける欄を見つめながら、一瞬フリーズしてしまう高齢者も少なくない。世代間の時間感覚のズレは、デジタル化だけでは解決できない日本特有の課題と言えるだろう。