金正恩体制が最も力を入れているのが、IT分野の強化だ。その中核を担うのが、同大学の「情報科学技術学部」である。かつては金日成・金正日親子の革命歴史を学ぶ時間が授業の大半を占めていたが、現在はPythonやディープラーニングのコードが黒板を埋め尽くしている。彼らの目的は明確だ。外貨獲得のためのサイバー攻撃や、暗号資産の奪取といった国家プロジェクトに直結する即戦力を育てることにある。
「彼らの技術水準を侮ってはならない」。ある韓国のセキュリティ専門家は警告する。国際的なプログラミングコンテストで、同大学の学生チームが上位に食い込むことはもはや珍しくない。限られたリソースの中で、彼らは驚異的な集中力で技術を吸収している。