格差は世代間でも深刻化している。ITやデジタル分野で高収入を得る一部の若者がいる一方で、非正規雇用のループから抜け出せない層も多い。特に、かつて「失われた世代」と呼ばれた就職氷河期世代は、今や40代後半から50代に差し掛かっている。彼らの多くが昇給のチャンスを奪われたまま、低水準の中央値付近に留まり続けている。
この世代間の経済的格差は、将来の年金受給額にも直結する。今、手を打たなければ、老後破産が社会問題化するのは火を見るより明らかだ。単なる「自己責任」という言葉で片付けるには、あまりにも残酷な現実が横たわっている。