2026年に入り、気象観測史上例を見ないデータが次々と報告されている。南極内陸部で一時的に気温が氷点下を上回り、雪ではなく「雨」が降るエリアが拡大しているのだ。これは、乾燥した極地砂漠に水分が供給されることを意味するが、決して歓迎すべき事態ではない。
雨は氷床の融解を加速させ、地表のアルベド(太陽光の反射率)を低下させる。白い氷が溶けて黒い岩肌や泥が露出すると、熱を吸収しやすくなり、温暖化のスパイラルがさらに加速する。現地調査を行う研究者は「砂漠としての性質そのものが揺らいいでいる」と警鐘を鳴らす。