梶原が築き上げた「カジサック・チャンネル」は、もはや一個人の番組ではない。多くのスタッフを抱え、若手芸人の出演機会を作る巨大なメディアプラットフォームだ。売れない後輩たちに飯を食わせ、スポットライトを当てる。その姿は、かつての昭和の師匠たちのようでもある。
だが、このシステムには功罪がある。あまりにも居心地が良すぎるため、そこに入り浸る若手が「ハングリー精神を失う」という指摘も一部である。ぬるま湯のファミリー感の中で作られる笑いは、果たして牙を剥くような鋭さを持てるのか。梶原自身、そのジレンマと戦っている形跡が見られる。