熱海駅から海へと向かう坂を下り、心地よい潮風が漂う沿岸エリアに足を踏み入れると、相模湾を一望できる格好の地に立つ「ホテルサンミ倶楽部」の敷地内が見えてくる。その中で暖簾を掲げる「でん助茶屋」は、本格的な活魚割烹として長年親しまれてきた。店内に一歩入ると真っ先に目を引くのが、中央に鎮座する大きな生簀だ。相模湾の定置網や近海で水揚げされたばかりの魚介が元気いっぱいに泳ぎ回り、注文を受けてから職人が手際よく捌く。この圧倒的な鮮度の高さこそが、一般的な海鮮料理店と一線を画す最大の理由である。
店内には広々とした和の空間が広がり、窓際の席からは青く澄み渡る海と伊豆の山並みが織りなすパノラマビューを満喫できる。眼前に広がる大海原を眺めながら、職人が腕を振るった料理に舌鼓を打つ贅沢。これこそが、遠方から足を運ぶ価値のある特別な食体験なのだ。