祭りがもたらす熱気は、地域経済にも力強い追い風を吹かせた。市内のホテルや旅館は数カ月前から満室が相次ぎ、下通や上通の飲食店街は深夜まで乾杯の声で満ちあふれた。観光業に携わる関係者にとって、この夏の賑わいは待ち望んでいた復権の鐘だった。
飲食ブースでは、馬刺しやあか牛の串焼き、辛子蓮根といった肥後名物が飛ぶように売れ、地元の食材と地酒の魅力を全国からの来訪者に強烈に印象づけた。デジタルチケットの導入やSNSでのリアルタイム情報発信など、現代的な運営手法と伝統文化の見事な融合が、持続可能な観光モデルとしての新たな可能性を切り拓いたのである。