ドライアイスが引き起こす破裂事故の威力は、大人が想像する以上に強烈です。薄いプラスチックや金属の破片が高速で飛散し、至近距離にいる人の皮膚を切り裂き、眼球を傷つける恐れがあります。
実際に国内外で報告されている典型的な事故事例には、以下のようなものがあります。
【事例1:ペットボトルで炭酸水を作ろうとして破裂】
ジュースや水を入れたペットボトルにドライアイスの破片を入れ、フタを固く締めて振っていたところ、数秒後に手元で大爆発。ボトルの破片が顔面に直撃し、眼球破裂による視力障害や顔面の縫合手術を受ける大怪我となりました。
【事例2:水筒にドライアイスを入れフタを開けた瞬間に吹き飛ぶ】
「冷たさを保ちたい」と考え、ステンレス製魔法瓶にドライアイスを投入してフタを密閉。数時間後にフタを開けようとした瞬間、内部に充満した超高圧の炭酸ガスによってフタがロケットのように射出され、天井を突き破ったうえ、開けようとした本人の顎の骨を骨折させました。
【事例3:子供のいたずら・理科実験による事故】
余ったドライアイスをフィルムケースや瓶に詰めて遊んでいた子供たちが、破裂したガラスやプラスチックの破片で手指を切断・重傷を負う事故も起きています。
「炭酸ガス用のペットボトルだから大丈夫」「頑丈な水筒だから耐えられる」という過信は極めて危険です。密閉された空間でドライアイスが昇華し続ける限り、市販の容器が耐えられるレベルを遥かに超える圧力が容易に生み出されます。