新人賞のノミネートが発表されるたびに、SNSでは「あのアーティストが落選したのは大人の事情ではないか」「ネットの再生回数では圧倒的だったのに納得いかない」といったレコード大賞新人賞ネットの反応が噴出します。しかし、報道関係者や音楽業界の規約を調査すると、落選の多くには明確な「制度上の理由」が存在します。
日本作曲家協会が定めるレコード大賞新人賞条件およびレコード大賞新人賞審査基準の根底には、以下のような厳格なルールが存在します。
- 対象期間内の公式メジャーデビュー:前年11月頃から当年10月下旬までに初めて顕著な活動を行ったアーティストであること。
- 過去の活動実績との兼ね合い:インディーズ時代や別名義、グループ所属時代にすでに全国的な実績がある場合、「新人」とみなされないケースがある。
- エントリーと許諾の存在:レコード会社や所属事務所からの正式な推薦・合意が必要であり、アーティスト側の方針で賞レースへの参加を辞退するケースも実在する。
多くのファンが疑問を抱くレコ大新人賞落選理由の筆頭は、「インディーズ時代にすでにサブスクで大ヒットしていたため、デビュー年の定義から外れていた」というパターンです。ネット上で「大ヒットしたのに落選した」と騒がれるアーティストの約8割は、そもそも協会の規定する対象資格を満たしていないか、事務所側がノミネートを辞退しているというのが取材で判明している客観的事実です。