「人夫」に関連する派生語として、歴史的な資料や一部の積算用語で見られるのが「人夫賃(にんぷちん)」です。
人夫賃とは、作業員1人が1日働くことに対して支払われる日当や手間賃を意味します。江戸時代から昭和期にかけて、土木工事の見積もりや賃金計算の基礎単位として広く流通していました。
現代の建築・土木業界では、差別的ニュアンスを避けるためだけでなく、職人の技術力や作業内容を正当に評価する観点から、「人工(にんく)」や「労務単価」「手間賃」という用語に置き換わっています。現在でも古い慣習が残る地域や個人事業主の間で稀に耳にすることはありますが、公的な入札書類や契約書では「公共工事設計労務単価」などの正式な名称が使われます。