Q1:妊娠中に上の子が手足口病にかかりました。私自身にまだ症状は出ていませんが、すでに胎児へウイルスが感染している可能性はありますか?
A1:母体に発疹や発熱などの臨床症状が出ていない潜伏期間の段階で、胎児だけにウイルスが直接届いて悪影響を及ぼすことは医学的に考えられません。また、母親が感染した場合でも胎盤のバリア機能が働くため、胎児にウイルスが届く確率自体が極めて限定的です。まずは落ち着いて、マスク着用、流水と石けんによる徹底した手洗い、オムツ処理時の手袋着用など、母体への感染を防ぐ行動を徹底してください。
Q2:喉の痛みがひどく水分もとれません。市販のロキソニンやイブを飲んでも問題ないでしょうか?
A2:絶対に自己判断で市販のロキソニンやイブ(NSAIDs)を飲まないでください。特に妊娠28週以降の後期に服用すると、胎児の血管(動脈管)を収縮させ、心不全や胎児死亡を引き起こす重大なリスクがあります。妊娠中に安全に使用できる第一選択薬は「アセトアミノフェン(カロナールなど)」です。受診するか、かかりつけ産婦人科に電話で相談して適切な処方を受けてください。
Q3:手足口病が治って1ヶ月経ち、足の指の爪が浮いて剥がれてきました。胎児に毒素が回っているサインでしょうか?
A3:全く心配いりません。これは「爪甲脱落症」と呼ばれる現象で、手足口病の主要な原因ウイルス(コクサッキーA6型など)によって爪を作る根元の細胞が一時的にダメージを受けたことによる遅発性の後遺症です。ウイルスや毒素が体内に残留しているわけでも、胎児に移行しているわけでもありません。数ヶ月で自然に新しい爪が生え揃いますので、無理に剥がさず保護テープなどで保護して様子を見てください。