武蔵編のラストは、主人公・範馬刃牙との再戦によって迎えられました。刃牙は武蔵の斬撃を受け流しつつ互角の攻防を展開しますが、決着の瞬間は武力による完全決着ではありませんでした。
刃牙が武蔵の意識を引きつけ、隙が生じたその瞬間、背後から現れた徳川寒子が武蔵に不意打ちの口づけを敢行。武蔵の肉体から魂を直接吸い出し、戦国時代の魂はそのまま天へと昇天していきました。魂を失った肉体は静かに活動を停止し、現在は徳川の管理下で厳重に冷凍保存されています。
このあっけない幕引きに対し、当時は「強すぎて収集がつかなくなったための打ち切りではないか」という噂がネット上で飛び交いました。しかし実際には、現代社会に武蔵のような純粋な人斬りを居座らせ続けることは作中の世界観を破壊しかねず、素手格闘の舞台を守るための必然的な物語上の帰結だったと解釈されています。